当院では乳房に関する全般的な診療を行います。 下記のような症状がある場合は、保険診療が適応となります。 気になられる症状を、問診の際にお伝えください。

気になる12のサインを表すイメージ画像 厚すぎる皮膚、乳房のくぼみ、皮膚のただれ、赤み、ほてり、突出したしこり、静脈の張り、普段はない分泌物、表面の凸凹、乳頭の陥没、大きさ・形の変化、みかんの皮のような肌、乳房内のしこり

精密検査

乳房内のしこりの精密検査として、「生検検査」を行っています。超音波やマンモグラフィーなどの画像診断で良性か悪性かはっきりしない場合や、がんが疑われる場合に行われます。調べ方には大きく2通りあります。「細胞診」と「組織診」です。いずれも、乳房に針を刺して組織の一部を体の外に取り出し、顕微鏡で見て性質を確かめる検査です。
この結果をみて、CT検査や乳房MRI検査などを追加することもあります。
医師が、画像診断の印象などにより、どの方法が最もよいかお勧めします。体調やご都合などをお尋ねし、カウンセリングを行います。痛みが心配な方も大丈夫です。局所麻酔を適切に使い、できるだけ痛みの無いようにしています。安心して、検査を受けてください。

使用機材について

細胞診

注射器で細胞を採取するイメージ画像

採血の際に使う針よりも細い注射針を使用します。採取した細胞を顕微鏡で調べます。主に、画像診断で良性のしこりの可能性が高い時に、その確認の検査として行います。画像検査で、がんの疑いが強い際には、組織生検を行います。

乳頭から出ている分泌液や、直接皮膚の表面の細胞を採取して調べることもあります。 細胞診は、針が細く身体への負担は少ないですが、検査がなされているのは、しこりのうちの本当にごく一部です。がんではないのにがん疑いの診断がつくなど、これだけでは診断が非常に難しいときがあります。その場合は、「組織診」を行います。

組織検査

針の内刃で患部の一部を切り取るイメージ画像

「組織診」は、竹ひごくらいの太さの針を刺して組織を採取する「コアニードル生検」や、お箸くらいの太さの針を刺してより多くの組織を採取する「マンモトーム生検」があります。採取できる部分が大きくなりますので、より正確に診断ができます。特に、乳がんでは、後々の治療をスムーズに進めるためにはじめの一歩の診断がとても大切です。当院では、がんの診断には組織診をマストとしています。

針が太いと聞くと、痛みなどが心配かもしれませんが、こちらも局所麻酔を適切に使用しますので細胞診と変わりはありません。必要に応じて、出血防止のためのバンドを胸に巻いていただき、当日の入浴を避けていただくことがあります。

乳がんと診断されたら

手術や抗がん剤の治療など専門的な治療が必要な際は、乳腺専門医が標準治療を行っている専門医療機関にご紹介いたします。当院で行った検査結果から判断して、大まかな治療の流れや選択肢をご提案することも可能です。
専門機関での治療終了後、当院でホルモン療法や定期的な経過観察をすることが可能です。お気軽にご相談ください。